一条高校 AMI NAS

3年生19名、全員で挑んだこの作品。そしてこのストリートダンス選手権決勝大会。

幾たびか、予選でも踊って参りましたが、今日ここいちばんのダンスは

よきダンスでした。 

再生と希望の物語。

苦難を乗り越えて前に進もうとあがきなからもあきらめない、意志と情念。

一条ダンス史の中でも最もエモーショナルな踊りです。

最後の大サビはほぼ走れメロス状態。

気持ちも体力も限界のその果てまで、行きついたあとのランニングマン。

走って走って走り続ける。

人生があたかも真っ暗な闇であったとしてもお構いなしに走る。

信じてくれる友がいる限り、走ることをやめることはない。

沈みゆく太陽の一片がまだ薄くオレンジに輝く限り、その一歩は永遠となる。

一条が踊り終えた時、会場の空気はそれまでとはまったく違う湿度であり、肌感であり、色彩であり、

それはそうであったことは間違いない。

結果発表などもはやどうでもよいなと、

そんなダンスでした。

よくやった。